日本語学校の教育課程は、次の全て満たしていなければなりません。

【修業期間】
① 修業期間が1年以上であること。
※専修学校又は各種学校において教育を受けようとする者を対象とするものである場合その他特に必要と認める事情がある場合には、6か月以上でも可能です。
② 修業期間の始期は、日本語教育の適正・効果的な実施のために、年2度以内の範囲でと定められており、定めた始期以外の時期における入学者の募集は認めれられず、随時の入学は行えないこととされています。
※やむを得ない理由がある場合には、年4度以内ならば可能です。
※新規に開設した日本語学校については、適正な在留管理の観点から、 最初に適正と選定されるまでの間は、例外なく修業期間の始期は年2度以内とされます。
※修業期間の始期は各日本語学校が定めることができます。
③ 教育課程が大学、専修学校その他の教育機関に進学することを目的としたものである 場合には、修業期間の終期が当該教育機関の入学時期を勘案して適切に定められていること。
【授業期間】
① 修業期間1年あたりの授業期間は、定期試験等の期間を含めて、35週以上、満遍なく行うような授業計画が策定されていなければなりません。
※授業週数は,週の途中に祝日が含まれていたとしても1週と数えます。
※1年を超えない修業期間については,1年に対する修業期間の比率に応じた授業週数となっていること 
例:6か月の場合は年18週以上となります。
② 修業期間1年あたりの授業時間数は760単位時間以上でなければなりません。また、1週間当たりの授業時間数は20単位以上でなければなりません。
※1年を超えない修業期間については,1年に対する修業期間の比率に応じた単位時間以上となっていること
例:6か月の場合は380単位時間以上となります。
1単位時間は45分以上でなければなりません。ですので、年間の最低授業時間は570時間(760×45=34200分=570時間)。授業は20人以下で行わなければなりません。N2レベルに達するには1000時間が必要といわれています。こういう点を勘案しながらカリキュラムを組むこととなります。
【授業時間】
授業は大体午前8時から午後6時までの間に行われなければなりません。早朝又は夜間の授業は認められません。
※日本語教育の適正・効果的な実施のため,授業は昼間に実施すべきとされています。授業がこの間に行われる限りにおいて,三部制も可能です。
【授業科目】
授業科目は、専ら日本語の教育を受ける者にとって適当と認められるものでなければなりません。
※例えば、高等教育機関への進学を目的としているのであれば,いわゆるアカデミックな日本語に対応するための教育内容を担保する等の方策が求められます。
※例えば、日本語能力の最終到達目標についても、進路目的に沿った適切な目標を設定するものとされ、大学進学であれば,日本語能力試験のN1程度が取得できる等を盛り込んだカリキュラムを作成することになります。
※例えば、入学時N5相当のベトナム等の非漢字圏の生徒さんを2年間でN1取得させます!という多少実現困難なカリキュラムを組んだとしても、ヒアリングの際に、達成の確実性、その根拠等を面接官に説明し納得してもらえば可能です。面接官が無理と判断すれば、面接官は納得するまで突き詰めた質問を行いますので、面接官が納得する根拠等をヒアリングの際にお伝えできるように準備をする必要があります。